詩24 デザインの葛藤(月視点)

君にとって デザインとはなんだ
それは他者から 楽しみを生み出すことではないのか
「人の期待に応える」? ばかげている
それは期待ではない 叡智(えいち)にすがる「ハイエナの群れ」だ


君は言っただろう 「デザインは人のニーズに応えるものだ」と
君はいい子だから そんな勘違いをしたのかもしれない
だけどそれはじゃまだ 不可思議だ
他人のニーズなど わかるわけがない
それは君の高慢(こうまん)だ


月は言っている 「総てを受け入れる」と
だが私はタダでは転ばない 色を付ける
誰が「言われた 通り」にやれと?
自分のことくらい 自分で思いつけ


私にとって デザインは趣味だ
怪獣(かいじゅう)化など 許さない
かいつまんで 説明すれば
きっと君も わかってくれるだろうよ


説明はしないがね